保険制度について

飛ぶこと自体がリスクとなる

空を飛ぶということは、ノーリスクで飛べるわけではありません。
安全に配慮されているとしても、それは絶対に安全であるということとは別の話であるといえるでしょう。
そこで、何かあった時の保険ということを考えていかなければいけません。

体験やタンデムの危険度合い

体験フライトやタンデムの場合、保険代が含まれていることがほとんどです。
後付で料金がかかる場合もありますが、その場合にもはっきりと明記してあります。

この場合の危険度は、スキーと同等であると考えられて認められています。
非常に安全なスポーツであるという認識で、1日単位で加入することができるようになっているのです。
費用的にもかなり安価で、1日数百円程度で加入することができるのです。

頻繁にフライトを行う場合には、傷害保険が設定されている場所もあり、年間1万円前後で加入ができます。

JHFの保険と個別の保険の危険度合い

ライセンス取得を考えている場合には、フライヤー登録が義務付けられています。
JHFでは登録とともに保険にも加入することになるのです。

この保険は東京海上日動の第三者賠償責任保険で、第三者に与えた物損や人的損害に対して、法的な範囲内で補償しています。
この保険では、パラグライダーのみが対象であり、動力で飛ぶモーターパラグライダーは対象とされません。
これは、超軽量動力機ということになり、危険度合いが異なるためです。

この保険の場合、タンデムフライトということを考えると、補償内容が限定的になってしまいます。
特にパイロットの同居親族は対象にならなかったり、スクールの事故も除外されたりする可能性があります。
競技に関しても常にまかなえるわけではありませんので、団体保険に入ることや、個別の保険を考えていく必要もあるでしょう。

狭義の場合などでは、主催者賠償保険が組まれることもありますので、事前に確認しておくことも大切です。
スクールの場合にも、別の団体保険をかけていることがありますので、入学する前に確認しておくといいでしょう。

空を飛ぶというリスク

空を飛ぶ以上、リスクは必ず存在します。
リスク管理という面で、保険は役に立ちますので、確認するなり加入するなり、個別で行動していくことが求められるのです。

個別でかける場合には、危険度がどこに当たるのか、会社によって違いがあることも覚えておきましょう。
ハンググライダーと同等に危険であると考えるところもありますし、危険度は低いと考えている場合もあります。
掛け金や補償対象が全く違いますので、傷害保険だからいいと思わず、確認する必要があるのです。