パラグライダー競技の紹介

パラグライダーでの競技種目

パラグライダーは、空を飛んで空気を肌で感じるだけではありません。
競技としても楽しまれており、年齢も性別も関係なしに世界中に愛好家がいるのです。
国際大会もあり、様々なレベルに分かれ楽しまれています。

パラグライダーの競技の目的は、技術の向上にあります。
どの競技も基礎的な能力から、応用的な部分まで問われていきますが、どれも技術を重視されているといえるでしょう。

一番主流となっているパイロン

一番主流となっているのは、決められたポイントを周るパイロンと呼ばれる競技です。
GPSを持ちながらフライトし、自分の軌跡を記録することで競っていきます。

以前はカメラをもって撮影しながら周り、あとで現像するという手法をとっていましたが、目視での判定で非常に時間もかかりました。
それに比べると、驚くほどスピーディになったといえるでしょう。

ブリーフィングの時点でGPSに条件を入力し、コースをどうするか戦略を立てていきます。
気象条件から風のコンディションを読み、最適なコース設定を考えていかなければいけないため、経験が大きな要素となってくるのです。

同時にスタートしてゴールタイムを競う形と、それぞれがどれぐらいの時間で回ったかを競う形があります。
どちらにしても、スピード競技であり、タイムが速いことが求められる競技なのです。

高い技術を競うアクロバティック

アクロバティックと呼ばれる競技もあります。
空で飛びながら、様々なトリックを競う競技で、技の精度を競っていきます。
世界大会ではかなりメジャーとなっており、相当な熟練者でなければ行うことはできません。

日本ではまだ正式に行われていませんが、高い技術を見ることができる競技だといえるでしょう。

過酷な耐久レースもある

耐久レースも盛んにおこなわれています。
世界でも一番大きな大会として、レッドブル主催の競技が存在します。
パラグライダーと徒歩のみで1800km以上の距離を移動して行く競技で、世界一過酷であるといわれています。

常にパラグライダーで飛べるのであればいいのですが、悪天候で飛ぶことができない場合には、徒歩を強いられます。
支援に関しても限定されており、1人決められた同行者以外からは禁止されているのです。
現在は奇数年にX-ALPSが行われ、偶数年にはX-WESTと呼ばれる北米のレースが行われています。

初心者でもできるものも

他にも基本的なランディング精度を競うターゲットや、時間通り正確なフライトを競っていくセットタイムなどがあります。
どれも技術を競うようになっており、初心者でも参加できるものがありますので、参加資格があれば楽しみながら参加してみることもできるのです。