楽しむための注意点

着地のコツやタイミング

パラグライダーを楽しむ上で、特別な体力や身体能力などは特に必要ありませんが、斜面を走るのでそれができる体力は必要となります。
気になるポイントは着地の時の衝撃ですが、椅子から飛び降りたときと同等くらいの衝撃だと思っていれば良いでしょう。

下りてくるときのスピードはゆっくりになっていますから、着地するときに普通に走れるくらいの力があれば大丈夫です。
また、事前に着地のタイミングをしっかりと学んでからスタートすることは、とても大事なことになります。

バランスを崩さずに安全に着陸する為にも、靴選びはとても大切なポイントになります。
靴を決めるときはデザインや見た目で選ぶのではなく、滑りにくく走りやすいしっかりとした靴を履くことが最も重要です。
着陸するには、左右に持ったブレークコードを左と右とを同時に引っ張るだけで行うことができます。

空中散歩のメカニズム

翼の後方に付いている左右の縁を下げると、旋回できるようになっています。
右の翼の縁が下に動くと空気抵抗で右に旋回する事ができますし、左の翼の縁が下に動けば左に旋回できる仕組みになっています。
旋回中に翼の縁を元の状態に戻すと、旋回をストップさせる事ができます。

右のブレークラインを引くと、右に旋回することが可能になります。
更に、左のブレークラインを引くと、左に旋回することが可能になります。

また、左右のブレークラインを同時に引くと、減速する事ができます。
ブレークラインを引っ張る際にはそれほど力は必要ありませんので、女性や力のない人であっても、もちろん可能となっています。

服装は靴まで準備する

転んだ時のことなどを考えて、怪我の原因を減らすため、腕や脚は露出させない方が安全だと言えます。
そのため、夏場でも半そでではなく、薄い長そでを着用するのがオススメとなります。

靴は、足首をガードできるようなしっかりとしたものがより安心と言えるでしょう。
たとえばスニーカーであれば、ハイカットのものを選ぶようにしましょう。

また、トレッキングシューズもオススメと言えるでしょう。
しかし、バスケットシューズのような靴底が平らになっているようなものは、滑りやすく怪我の原因を作ることになりますので、オススメはできません。

体重移動もなめらかに

パラグライダーの向きを変えるときは、右に体重を移動させれば右に曲がりますし、左に体重を移せば左に曲がります。
ブレークラインを操作するのと一緒に体重移動もすることで、よりスムーズで安全に操縦することが可能となります。

パラグライダーの操縦は、それほど難しいものではありません。
何度も練習をしてコツを掴めば、誰でも一人で操縦するのは大丈夫です。