パラグライダーでのリスク

パラグライダーは気持ちがいいスポーツ、そして危険が背中合わせのスポーツ

陸上、バスケット、バレー、サッカー、野球、卓球、こうしたスポーツは怪我の危険性があっても命の危険性は少ないスポーツです。
バスケットで転んで頭を打ってしまったとか、サッカーで強く蹴ったボールがダイレクトに心臓部分にあたってしまったとか、野球で頭部にデッドボールを受けたなどの場合、命を無くす危険性が全くないといえませんが、パラグライダーやスカイダイビングよりは命の保証が高いスポーツでしょう。

上空を鳥のように飛ぶ、これは人類がずっと夢に見てきたことで、パラグライダーはそれを体現するのに一番近いスポーツといえます。
スカイダイビングは上空の飛行機から落下し、パラシュートで地上に到達するというスポーツなので、飛ぶというよりは落下していくというものです。

パラグライダーは山の斜面などを利用し、まさしく大空に飛び立つというスポーツなので、飛んでいるという感覚が一番強いスポーツといえます。
そのため、体験だけでもしてみたいという方が多いし、最近は器材も優れたものが多く、昔よりずっと安全になっています。

しかし、空を飛ぶというスポーツなので、翼を持っていない人間は、何かあった場合対応できません。
その為に万が一の際を予測し、パラシュートなどのレスキューグッズを付けているのです。
自然の風と機材を利用して空中を舞う、とても気持ちがいい体験ができるパラグライダーで鵜が、リスクも高いスポーツだという事を理解しておく必要があるのです。

パイロット証を取得後すぐ、怪我をすることが多い

パイロット証を貰い、さっそく他のエリアに行って飛んでみる、やはりこういう事をしたいからこそ、パイロット証を取得するのですが、慣れていない場所でフライトし、風をうまく掴むことが出来ず、怪我をしてしまう事も多いのです。
謙虚な気持ちで、いつもと違う場所なのだ、まだまだ経験が足りないのだと緊張感をもって飛べば起きない事故です。
気の緩みから起る事故は、パイロット証を取得後すぐ、起る事が多いのです。

人の意見を聞かない人

人の意見を聞かず、命を落としてしまったというパラグライダーパイロットもいます。
風がかなり強くなりフライトは危険とされ、下山命令が出されたのに、自分はテクニックがあるから、この山に慣れているからと人の意見を聞かず無理にフライトし、結局命を落としてしまった、また大けがを負ったという方もいます。

いくら慣れているところでも、風が強くなっている、危険だと知らせる人の意見は聞くものです。
特に毎日その空を見ているインストラクターは、今風がなくても上空は危険と判断する事もあり、そうした経験による意見をきちんと聞くことが必要なのです。

自分のテクニックの過信などから大怪我をしたりすることも多いです。
人の意見を聞き、テクニックに過信しない人は怪我をせず楽しくフライトできます。
命の危険性、リスクが高いスポーツなのだという事を忘れず、謙虚に自然と遊ぶという気持ちを忘れてはならないのです。