パラグライダーってどこで飛べばいいの?

パラグライダーの飛べる範囲

パラグライダーは空を自由に飛んでいて気持ちよさそう、楽しそうと思う人も多いです。
ただ、空の上を飛ぶにあたってはきちんとルールがあります。
もちろん飛んでいい場所にも決まりがあるのです。

日本国内で空に関する法律というのは航空法があります。
これは、飛行機のフライトの安全や障害防止を目的としているものです。
この航空法では車輪などをつけていないパラグライダーは航空機の対象ではありません。

そのため法律の規制がないので自由に飛んでいいと勘違いされることも多いです。
しかし、実際にはそのようなことはありません。

航空法における管理空域

航空法では国際民間航空条約というルールに従って世界共通のルールで空域にクラス分けがされています。
パラグライダーでのフライトについてもフライトできる空気が限られているのです。
国土交通省が指定している航空交通管制空域と呼ばれる場所はフライトできないですし、それ以外にも航空交通管制圏として指定されている空港などの周りもフライトをすることができません。

フライトをしていいとされている空域についても場所によって上限硬度や加減高度が定められています。
そのためこの中でフライトをするにあたってはきちんと範囲を守ることが必要です。

パラグライダーが飛べない気象条件

気象条件についてもパラグライダーはフライトが許されない場面があります。
ただ、これは法的な観点からの問題ではありません。
パラグライダーの安全のために飛べないということが前提です。

パラグライダーの翼は布とひもでできています。
そのため雨が降ると雨を吸ってしまい布がくっついてしまうので翼に空気が入らず飛べなくなる可能性があるためです。

もちろん、航空法でも有視界の気象条件があり、有視界でなければフライトができないように制限がされています。
この際、高度ごとに条件があり、フライトができる条件は決まっているのです。

この条件を参考にするとパラグライダーは雲の中を飛ぶことができません。
雲に触れてみたい、雲の中を飛んでみたいと思っている人もいますが、安全面からパラグライダーでは雲の中を飛ぶことができないのです。

フライトエリアはプロに任せると安心

パラグライダーをすることのできる範囲が限られていますが、パラグライダースクールなどの施設ではきちんとフライト可能なエリアに絞ってフライトができるようにしてあります。
そのため飛ぶ場所としてどこがいいのか、法令順守で飛べるのか、というのがわからない人はパラグライダースクールやフライトポイントを利用するのがおすすめです。

きちんと勉強していけばフライトが楽しめるエリアも自分でわかるようになります。
しかし、気象条件なども加味するとできるだけプロの指導を仰いだ方が安心です。