両翼潰しとは

パラグライダーの用語を覚えること・・それは命を守る事

パラグライダーにも専門用語があり、初心者の方はよくわからないと思いますが覚えておくべき言葉もあります。
気持ちよく大空を飛べる魅力的なパラグライダーですが、空を飛ぶということは命をなくす危険性があるということです。
リスクを最小限にするためにもパラグライダーの用語を覚えることも大切です。

初めてパラグライダーに乗る時、インストラクターに必要な技術や用語などを習います。
しかしそのほかにも知っておくべき言葉、知識などよく理解しておくことでより安全に楽しくパラグライダーを楽しむことができます。

両翼潰しってなんだろう?

パラグライダーの両翼潰しとはビッグイヤーやオレイユなどとも言われます。
Aライザーの最も外側のラインは翼の端につながっていますが、左右両方のラインを同時に引っ張ると翼の端「ウイングチップ」と呼ばれる部分が折れ曲がる、これがビッグイヤーと呼ばれる状態です。
大きな耳のような形に見えるのでビッグイヤーと呼ばれるのですが、この状態にするためにはコツがあります。

両翼潰しにすると緩やかに降下するために有効な方法となるため、この技術をマスターしておくととても楽なのです。
翼の端が折れる部分は一定なのでラインの引き方を変えたりしても変わることはありません。
折り方にコツがある事と引きが弱いと上手く折れないこともあり、連続で行うと指が傷むこともあります。
両翼潰しが上手くできるように、フロントライザーがわかれている専用の物や、滑車を利用して両翼潰しができるキットなどもあるので利用してみるといいでしょう。

両翼潰しで気を付けるべきことは何?

両翼潰しは緩やかに降下する際、両翼潰しは有効な手段となりますが注意しなければならないこともあります。
翼を両方追っている事で両翼に抗力が起きている事、相対的にみて抑え角が大きくなっているという点に気を付けるべきです。

両翼潰しをしていない時よりも抗力がかかっている事と抑え角が大きくなっている事でストールポイントに近づいているのだということを理解しなければなりません。
両翼潰しから戻す時にポンピングしますが、こうすることでさらにスピードが落ちます。
大気が乱れがちな所や気象条件が少し良くない時には、ストールしてしまうこともあるので古いグライダーなどは注意深く行う事が必要です。

古いグライダーなどで両翼潰しを行うときには、必ずアクセルを利用するようにしてスピードを増した状態にしておくことがポイントとなります。
安易に行うのはリスクがあるので必ず注意点やポイントを理解し、大気の乱れなどを確認しながら行いましょう。
初心者の方は特に無理をしないように注意が必要です。