パラグライダー上達のコツ

うまい人をお手本に

パラグライダーは、高いところからフライトして徐々にゆっくりと降下していくスポーツです。
その中でもソアリングという手法があり、ソアリングは上昇風をつかまえて、高度を稼ぐ方法のことをさします。
たとえば高いところから低いところへとただ降下していく場合は飛んでいる時間は分単位にしかなりませんが、ソアリングを行うことで時間単位で飛行することが可能になってきます。

サーマルソアリングを身につける

こちらは、熱によって発生する上昇風を利用し、高度を稼ぐソアリングのことを言います。
そもそもこの場合における上昇風が発生する原因としては、太陽により暖められた空気が上に昇ることが理由でおこります。
また、名称の由来の「サーマル」ですが、太陽により暖められた空気のことを指してこう呼びます。

サーマルはとうぜん目には見えないため、上手くつかまえるには経験が必要になってきます。
ですが、体得した場合、リッジソアリングに比べてサーマルの方が高度を獲得することが可能になってきます。

つまり、サーマルソアリングとは、サーマルをつかまえて旋回飛行を繰り返すことにより、サーマル内にとどまり長時間の飛行を可能にする手法ということです。
また、サーマルからサーマルへ乗り継ぐことにより、さらに長時間の飛行が可能となりますので、長く楽しみたい場合は必ず体得したい手法と言えます。
上手くサーマルを活用することで、離陸した場所よりも更に高い場所への飛行が可能となります。

リッジソアリングを身につける

リッジソアリングとは、サーマルとは違い、地形により発生する上昇風を利用したソアリングのことを指します。
一定方向から風が吹くような場所での場合は、尾根や斜面に沿って上昇風が発生することが多くあります。

地形により上昇風の発生場所が推測しやすくなるので、比較的楽に滞空時間を稼ぐことが可能となっており、初心者が上達するにはオススメの良い方法であるといえます。
また、風の強さや方向等の条件がそろうことにより、サーマルソアリングよりも安定した飛行が楽しめる可能性のある方法です。

絶対に無理はしない

パラグライダーでソアリングを行うのであれば、まずはリッジソアリングを習得し体得した後に、サーマルソアリングを習得することをオススメします。
覚えておかなければいけないポイントとして、パラグライダーは自然を相手にするスポーツになります。
ですので、飛行する時間帯、場所により、とうぜん気象条件は変化していきます。

また、目に見えない上昇風をつかまえるためには、技術と知識、経験が必要であると言えるでしょう。
まずはフライトの基礎を身につけた後、熟練者からソアリングに関するアドバイスを得ながら、無理せずに経験を積むことが上達する近道になります。