ハーネス

体を支える重要な道具

パラグライダーのハーネスというのは、パラグライダーで身体を支えてくれるグッズです。
パラグライダーのパイロットがパラグライダーの下にうつぶせの姿勢でぶら下がって飛ぶときに必要になる布製の道具で、初心者用、中級車用、クロスカントリー/競技用など種類があります。

ハーネス残し部分にはメインラインと呼ばれる主索が固定されており、メインラインの先端にカラビナが設置されています。
カラビナとハーネスは数本の細いロープがメインライン前後でつなげていて、パラグライダーのキールにスイングラインというベルトが固定されているという形です。

スイングラインにカラビナをかけ、ハーネスが機体に釣り下がるように設置できます。
肩ベルトと足ベルトがついていて、足ベルトに足を通して、肩ベルトに腕を通し、ハーネスを着用します。

ハーネスは、着座姿勢の際、パイロットの身体をしっかり支える構造を持っていて、衝撃を和らげるプロテクターが付いています。
このプロテクターは、ウレタンムース素材のタイプと、飛行する事によって空気が入り、エアクッションとなるエアバック方式のもの、また両方の併用タイプがあります。

様々なハーネス

初心者が練習で利用するというモデルもありますが、競技者用は、空気抵抗を減らす設計となっています。
登山とパラグライダーを両方楽しむ際に邪魔にならないように、コンパクトサイズに出来るものもあり、用途、また利用される人の技術によって様々なタイプがあるので、初心者の方は、パラグライダーの用品店で、しっかり説明を聞きながら選ぶ必要があるでしょう。

購入される際には、自分の体形にフィットできるように調整できるか、また緊急時に開くパラシュートの収納位置はどうか?実際にモノを見て、しっかり確認し、購入すべきです。
スタイリングの美しさやカラー、また欲しいメーカーなどがあるかと思いますが、命を守る事になるグッズなので、自分に合ったもの、安全性の高いものを選択しなければなりません。

パラグライダーのハーネスの調整

パラグライダーを自分が思うとおりに操縦するために、ハーネスの調整はとても重要です。
安全なフライトの為にも調整は不可欠なものとなるので、購入したら、インストラクターのサポートを受けながら、シミュレーターでベルトなどの調整を行い、次に実際に飛行して、操縦のしにくさ、体への窮屈な感じがあれば、再度調整する等、細かく調整を行う必要があります。

不具合があるままにしておくと操縦しにくいというほか、万が一の際、自分を守ってくれるものとなりません。
十分に経験のあるインストラクターにサポートしてもらいながら、しっかり調整しましょう。