ツリーランセット

もしもの時に役立つツリーランセット

パラグライダーは、空中から着地することが最も難しいといわれています。
動力がないため、自由自在に降りられるわけではありませんし、やり直しもなかなかできません。
平坦なところではなく、木の上に降りてしまうようなことだって、可能性として否定することができないのです。

ツリーランセットは、やむなく木の上に降りてしまった場合などで、安全に降りるために使用する道具のセットです。
あくまでも緊急用ではありますが、場所によってはこのツリーランセットや緊急パラシュートなどが装備されていないと、フライトを断られるところもあります。

定型はないツリーランセット

ツリーランセットといっても、一定の形があるわけではありません。
発売元によって内包されている道具の種類が異なります。

大体が、収納ケースにシュリンゲが2本、カラビナにロープ、のこぎりにスパナといったところでしょう。
これにエイト環やハーネス帯などまで含ませていることもあります。

何を入れておくのがいいのか

重要になってくるのは、ロープでしょう。
木から降りるのにも役立ちますが、一定以上の長さがなければ役に立ちません。

太さも重要で、細いものはかさばりませんが、実際握っておりてくることは難しくなっていきます。
太いものは使いやすくはなりますが、その分だけカサが増えてしまうのです。

シュリンゲは、ロープやナイロンテープを輪にしたものです。
体を固定することにも使えますし、木に巻けば足場にしていくこともできます。
1本では役不足なので、2本は最低限必要露なるでしょう。

カラビナはロープをハーネスに接続したり、ロープを絡めながら木から下りてきたりする時に使うことができます。
様々な使い方ができるため、用法は覚えておくといいでしょう。

自作でも作れるツリーランセット

ツリーランセットは、市販のものを買わずとも、自作することもできます。
市販のものであっても、不足しているものは補充することになります。

もしもの時のことを想定したとき、ホイッスルや懐中電灯も入れておくといいでしょう。
自分の位置を知らせることに役立ちます。

ツリーランセットだけではなく、低灌木の中に降りてしまった時ように、道具をそろえておくのもいいでしょう。
最も高額なキャノピーを回収しやすくなりますので、後々の損失を減らすことができるようになるのです。