鎌倉の新しい観光サービス「空力車」

鎌倉といえば関東圏でも人気の観光スポットですが、観光地＝地上を行くものだという認識が当然のものとなっています。
誰も空を行くという発想をしなかった、そこに着目して開発された新サービスが「鎌倉空力車」です。

株式会社シアンが生み出した観光サービスで、空のツーリズムを活用し身近にすることを目的に開発されたサービスが空力車です。
また、株式会社i-link-uはそのサービスを自社が運営するゲストハウス彩などで、インバウンド観光客、さらには障害者向けに、安心して過ごしてもらえるようバリアフリーの観光サービスを行っています。

つまり、シアンとi-link-uが、お互いの持つ知識や経験を提供し、「鎌倉空力車」として鎌倉の観光業に新たな風を起こし、新しい魅力にしようと計画されたものです。
この観光サービスが定着すれば、他のコンテンツとの連携も可能となり、観光業の可能性は大きく広がります。
鎌倉空力車は、観光客滞在時間を延ばし、鎌倉にてできるだけ長く観光してもらえるようなコンテンツへの発展に期待が寄せられています。

上空から鳥目線で楽しめるVR観光体験

空力車を使った観光サービスへの活用方法は、まずVRゴーグルを装着、観光地の上空へ飛ばしたドローンで撮影した空中映像を、人力車に見立てて俥夫のガイド・解説付きで楽しむというものです。
いわゆる「空飛ぶバーチャル人力車」をイメージしたもので、鳥目線から見た観光スポットの上空映像を見ながら新しい感覚を楽しむという観光サービスです。
地元出身の俥夫との交流を通して、新しい魅力を伝えていくと同時に、地場産グルメなどとのコラボレーションもプラスして、人の五感をフル活用できる観光サービスの提供を目指します。

空力車で空を飛行している間は撮影も自由にできるようになっており、体験者は後でダウンロードして画像を入手することもできます。
空力車の今後の展望としては、360度VRカメラを搭載したドローンを飛ばし、360度あらゆる角度を見渡すことができる観光地の映像を、観光客が地上にいながら楽しめるようにすることなどが考えられます。

VRを使ったバリアフリーコンテンツ

観光地を行き来することは楽しいことですが、身体が不自由な方、お年寄り、車椅子を利用される方にとっては障害も多いです。
石畳や階段、レンガ敷きの道、坂道など、美しく情緒ある町並みを形作る反面、通行が難しいと感じる方もおられます。
空力車であれば地上に囚われることはありませんので、観光地のどこへでもバーチャルでスイスイ移動して観光を楽しめます。
長い階段を上った先に何が見えるのか、VR映像が目となって、本当に階段を渡らずとも美しい景色だけを眺めることができるという画期的なサービスです。